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Batter Off Dead [Myers, Tamar]

Batter Off Dead: A Pennsylvania Dutch Mystery 久しぶりにPenn Dutch Inn。いつの間にやら妊娠中。超高齢初産ですが、彼女は大丈夫。いろんな顔がいるYoder一族の中(蟷螂もいる)で、美形サイドに属している彼女と、うっとりユダヤ系ハンサムの夫の間に生まれた男の子は世界で一番美しい赤ん坊。(ストーリーとは関連なし。あえて言えば男は何歳でも初めての子供を持つと「かまってもらえない」病に罹る確率が高いようだ。特にマザコンで有名なユダヤ人は多いのかも)

さて、教会主催のパンケーキ朝食会で町の嫌われ女が死亡(食べすぎでなく毒殺)。新任警官のChrisは自分より優秀なMagdalenaに捜査をほとんど丸投げ。
ミステリィそのものより、彼女に襲い掛かる(笑)日々の出来事のほうが多いくらいなのだが(緊急出産もあるし)それがまた面白い。だいたい人間そのくらい日常茶飯事に襲われているのが普通で24/7捜査(仕事)しかしないというほうがおかしいのだ。
解説では容疑者7人の中でも最も容疑の濃い人間が序盤で殺されてしまう、ことになっているのだが、その人物が殺されるのは本の3/4ほど・・・序盤? Feb. 2010


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The Cross-Country Quilters [Chiaverini, Jennifer]

The Cross-Country Quilters: An Elm Creek Quilts Novel (Elm Creek Quilts Novels) Elm Creek Manorも落ち着いて、本業のQuilter's Campも十分軌道に乗っている模様。キャンプに参加するQuilterたちのお話。シリーズ化もこれなら楽勝ですね。アイデア秀逸。

さて今回の主役たち。年老いたTV人気女優でもシリーズが終わってしまい、次の仕事には針も持ったことがない自分が熟練Quilterであると売り込まなければならないJulia、誕生日の週には毎年キャンプに参加することを決めているおばあちゃまのVennie、浮気な夫に三行半をたたきつけたが子供まで無視する夫に困り果てている宇宙ロケット科学者のMegan、成績優秀将来有望な大学生の長女の突然の結婚宣言に戸惑っているDonna、成功したQuilterでありながらスランプに落ち込んでいるところに離婚した娘が自分に内緒で父親とも言っていいくらいの年の男と会っている(それも息子を連れて)ことにさらにショックを受けるGrace。
米国は広いのであちこちから一箇所に集まってキャンプに参加しても終わればなかなか会うこともできない。高年齢組はPCなんて触らないし(触る方もまだメール交換のみ、チャットはないのよね)Juliaにいたってはみんなの手紙はファンレターとみなされて本人に届かない。それでも各々が抱える結構シリアスな問題を励ましあいながら解決していく。Challenging Quiltというのが今回のお題で、これはパターンというより精神的なもの。自分が抱える或る問題が解決するまでQuiltを完成させない、パターンはその内容に沿ったものを選ぶ、という手芸とはあまり関係ないグループセラピーを髣髴させるようなものだ。まぁ、みんな元気になるなら、何でもいいんだけどさ。体が動かなくなっていく不治の病に罹ったグループの一員に彼女の長年の友人でもあるSilviaがかける言葉がとてもよかった。あ、そういえばSarahたちは黒子状態です。 Feb. 2010


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Final Fantasy 13 [Others]

ファイナルファンタジーXIII 1から続けてきた大好きなゲームだった。DQに比べてストーリー性が強く、選択肢がわりとないがストーリーに十分な魅力があったので、いくらでもやれた。X-2でがっかりし、12は主人公が馬鹿すぎた上にゲーム酔いがひどくてできなかった。多くのファンがここで失望し、それでも13を購入したと思う。でももうFFじゃなかった。Final Fantasyの名前を外して全く別の近未来ゲームとして出すべきだと思う。別にゲームとしては悪くないのだから。
FFは7で終わった。8で方向性が変わり、9で黒魔道士の最期をみて、たぶん終わってたんだ。
ネトゲを14と冠して出すらしい。11と何が違うのかというような(たぶんスペックがよくなってるんだろう)β版の募集が出ていたけど…。あれはすでにFFじゃない。ゲームの世界に私を引き込んだシリーズがこんな形で終わるのは哀しい。ここまで商業的にあがく必要がスクエアソフトのどこにあったんだろう。確かにスクエアはFFで有名になったけれど、もう卒業してもいいんじゃないか? Feb. 2010

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Round Robin -An Elm Creek Quilts Novel [Chiaverini, Jennifer]

Round Robin: An Elm Creek Quilts Novel (Elm Creek Quilts Novels) 2作目。ストーリー自体は独立しているので個別に読んでも問題なし。前回は主人公たちの出会いと、Elm Creek Quiltsの立ち上げで、離れていた住人と放置されていた昔の邸宅がもう一度生気を取り戻す話だったが、今回はメインの2人を取り巻く友人たちもまた主人公。それぞれの生活や過去、問題が少しずつ語られて、解決するものもあり、方向付けが決まるものもあり、という感じ。キルティングには詳しくないけれど、タイトルRound Robinというのはそれぞれが完成したパーツを持ち寄り、センターパーツに取り付けて1つの大きなキルトを作るものらしい。この作品をよくあらわしたタイトルである。それぞれのパーツは全体を損なわないよう気をつけて作らなければならないし、1人が遅れても全体が作れない。編み物やビーズなどの手工芸と違って、キルティングは1人でも作れるけれど仲間がいたほうが効率的。そうして人が集まるので出来事も色々起こるというのがとても面白い。 Feb.2010
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楽園 上・下 [宮部みゆき]

楽園〈上〉楽園 下流石宮部みゆきである。模倣犯(なぜか中居君の顔が浮かぶ)の登場人物の1人である前畑茂子のその後を時間軸にした話である。超常現象を使うのが好きだしうまい作者だが、それよりすごいのは断章の使い方である。
上下巻になっているほどの長編、上巻は不明な事項が多く、語りがうまい作者でもこれが新人だったらたぶん投げ出される可能性も高いくらいなのだが、そこはベテラン大作家の余裕と言う感じで、きっとすごい展開が来るに違いないとがんばって読む気にさせる。そしてやはりすごいのはその期待を裏切らないどころか、期待以上の展開を後半持ってくるところだ。収束感がすごかった。
ところどころに作者の人生に対する基本姿勢のようなものが現れるのだが、古武士の様と称される或る女性に「日本人はわが襟をまず正す民族だった」と言わせている。私の周りのあいつやコイツやそいつにはぜひそのくだりを読んでもらいたい。あ、私もか? Feb.2010

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Death by Darjeeling / Laura Childs [Childs, Laura]

Death by Darjeeling (A Tea Shop Mystery) こういうのはCozy Mysteryとして分類されるそうだ。女性作家が多いのも特徴なのかな。これが1作目なのだけど、Bかな。
舞台はSouth Carolina。Charlestonという入植当時の歴史が色濃く残る町でThe Indigo Tea Shopというお茶屋さんを営んでいるTheodosia Browningという30代の女性が主人公。South Carolinaは開拓当時はプランテーション農場が多く、奴隷を使っていたりして階級意識が強いところらしい。道理で一度リゾートコンドでバカンスを過ごした時もAsianはネイルサロンをやっている中国系しか知らないようなバカがいたりしたわけだ。
このスノビッシュさえ気にならなければ話は割と面白い。お茶というと世界各国全部取り扱っちゃうところはそれぞれの茶舗をもてる日本とは需要が違うんだな。出てくる茶菓子はとても甘そうだし…。サイズ10(日本で言うとたぶんXXLくらい)が標準であるところも違う国を感じるし、そんな細かなところがミステリーとは無関係におもしろい。 Feb.2010

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The Swan Thieves / Elizabeth Kostova [>I-L]

The Swan Thieves: A NovelD.C.の精神科医Dr. Andrew Marlowは「石にすら話をさせられる」ことで有名。そんな彼の元に同僚から送り込まれてきた画家Robert Oliverは、National Gallery of Artの絵にナイフで切りかかり取り押さえられたのだ。そして「勝手に誰とでも話せばいい、Maryとだって」と言ったきり口を閉ざした。投薬などの治療は素直に受けるRobertだが、いかんせん口は開かない。仕方なくMarlowはポリシーを枉げ、最初の一言を拡大解釈することにして、元妻を初めとして周りの人間に話を聞き始める。

デビュー作「The Historian」がすごく面白かったので、期待して読み始めた。しかし、同じくらい厚いこの本の3分の2はRobertの情事の相手の独白。そして100年ほど前の或る男女の秘するしかなかった恋愛の経緯。すぐに読める筋書きなので、確認にしては退屈すぎる長い中盤。精神科医と言うのは1つの話に700くらい余計なことも聞かないといけない大変な仕事だと妙に感心。Historianのように、世界の歴史の裏に隠れた血脈とか知らずに近づいて巻き込まれる事件とかワクワクするような要素はなく、100章以降のクライマックスにたどり着く頃には話はわかっているし疲れているしで醍醐味みたいなものがもう感じられなくなっていた。ああ残念。しょうもない奴が我侭放題してそれでも良き人生を歩んじゃうから余計憤怒である。 Jan.2010


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Dragonheart / Todd McCaffery [McCaffery, Anne]

Dragonheart: Anne McCaffrey's Dragonriders of Pern (The Dragonriders of Pern)まず、表紙の絵にあまり意味がない。何色の竜なのかよくわからないし。
Pernの人口をなぎ払った疫病が落ち着いて十数年、Fort城砦の生き残りFionaは感合ノ儀を訪れて、客人であったにもかかわらず、女王を感合してしまう。
そして糸胞の来襲。ところがKindanの青銅ノ火蜥蜴を皮切りに竜に疫病が流行りはじめる。誰もが初めての糸胞との戦いに加えて疫病でも竜を失っていく大巌洞。誰とも知れない声を頼りに藁にすがる思いで、空き巌洞となったIgenへ若い竜の番いと負傷者たちを連れて行くFiona。

Pern正史の三部作のうち、Brekkeが主人公である2作目、Dragonquestはちょっと鋭さがない作品だと思うのだが、これもそれに近い。この時代を書いた作品が前にいくつか出ていて時間軸では続編のような扱いなのだが、そこから発展するべき伏線がほとんど尻切れトンボ。
設定もまだ飛べもしない仔竜たちが間隙を飛んだり、14歳の洞母に12歳の女人ノ長と無理がいっぱい。結局何がしたかったのか、言いたかったのか、Fionaの奮闘を描いて終わりなのだ。いろいろなことが不自然で、タイムパラドックスの助けを借りたところで説得力がない。アイデアはいいので、長い話でも何とか読めるのだが、「え~」と思うところがいっぱいあって、あとどうするんだろうって感じ。 Jan.2010


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Dragon Harper / Anne Macaffery and Todd McCaffery [McCaffery, Anne]

Dragon Harper (The Dragonriders of Pern)前作で水にぬれても燃えない火焔石を発見し、竜騎士の覚えめでたいKindan14歳だが、感合には成功せず、竪琴師ノ工舎で長Murennyの使いっ走りをしている。いじめっ子Vexoramとの決闘に勝ち家来にしたり、青銅ノ火蜥蜴を感合したり、お隣Fort城砦の太守の長女Korianaと身分違いの恋をしたり忙しいのだが、本当の試練はこんなもんじゃなかった。原因不明の疫病がPernに枯れた草原についた火のように広がったのだ。ひどい発熱と咳、緑色の痰や血痰を吐く病人たちはほぼ7日のうちに亡くなっていく。人手はどんどん足りなくなり、療法師ノ工舎も抱きこんでいるような竪琴師ノ工舎で記録を漁るKindanに光石を持ってくる人もなく、Vexoramが見つけてきたのは松明。紙に火。疫病や治療法の情報を探るどころか小火を起こして工舎をたたき出されてしまう。たどり着いたFort城砦は通る隙間すらないほど横になった病人でいっぱいだった。
熱を下げたり咳を抑えたりする薬草はあっても、菌を検査したり、抗体を作ったりする知識も能力もないPernの人々。移住してきた当初、科学力を持つのはやめようという基本理念の下に生活を始めたのだが、医療知識はどうなんだろう。人口は普通なかなか減っていかない。多少なりとも増えていくものだが、それでは長い目で見ていつか人口過多になる。やはり、科学知識を捨てるなら、医療知識も含まれるべきなのだろう。疫病や自然災害で人口が減るからこそ、人口過多の心配もないわけだ。その時に生きなければ(死ななければ?)ならないことは不運だけれど、人生は不公平。
SARS、その原型にあたるARDS(Acute Respiratory Disease Syndrome-急性呼吸窮迫症候群)が今回の疫病のモデルだそうだ。Pernより医療技術が発達している現代でも死亡率は40%とかなり高い(Wiki)。やはり最初の7日が勝負なんだそうだ。気管切開や集中治療室での医療が必要とされるくらいなので、Pernの療法師たち(本人たちもほとんど治療中に過労もあって死んでしまった)はどれほど切歯扼腕したことだろう。彼らには感染拡大を防ぐマスクの基本知識すらなかったのだ。
そして一番この作品でよくできていたと思ったのは疫病が収束したあとの収穫。10年余後には糸胞の襲来が迫っているため、生存者を計算するFord城砦ノ太守Beminが、疫病で亡くなった2千人あまりの人に加え、この後の飢餓で亡くなるであろう2千人を計上するのだ。現実を踏まえたこの哀しみに平時には尊大なところばかりが目立っていたBeminの中に、本物の太守を見た気がして心打たれた。 Jan.2010


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The Quilter's Apprentice -an Elm Creek quilts novel [Chiaverini, Jennifer]

The Quilter's Apprentice (Elm Creek Quilts) 図書館で本を借りている時にこのシリーズの新作を棚で見かけた。紹介を見る前にこれはシリーズで、絶対面白いと言う予感が。図書館員に調べてもらったらやっぱりシリーズだったので、早速一冊目をリクエスト。届いた本の貸出手続きをしてくれた人が、このシリーズは大人気なんだよ、と言っていた。そして本を置く気にすらならず珍しく一晩で一気に読み通した(暇もあったんだけど)。うん、予感ってすごいねぇ。
経理のSarahと造園のMatt。ペンシルバニアの大学町に住む2人は3年目の浮気は無関係の仲良し若夫婦だが、生活の方はあまり予定通りとは行かず、Mattは失業しちゃうし、Sarahの仕事は生活のため。Mattの仕事がよその小さな大学街に見つかったこともあって、心機一転お引越し。ところが今度はSarahの仕事が見つからない・・・。
Sarahがアメリカ人っぽくないのが面白い。気が小さくてあがり症。険悪な雰囲気にならないように言いたいことを引っ込めちゃうなんて、日本人?一生懸命がんばっちゃうところは少女漫画の主人公のようだ。そしてMrs. Silvia Compson、ツンデレは洋の東西を問わない?調整役の主人公を除いてみんなそれぞれとっても個性的。でも手仕事を通じて培った友情は「悪いところも含めて友達、同じように自分の短所も受け入れてもらってる」なのである。波風立たないように気を使うSarahにはこれも新しい発見。
最新刊までにはまだまだ何冊もある。ああ、楽しみ。 Jan.2010


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