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Shades of Earl Grey [Childs, Laura]

Shades of Earl Grey (A Tea Shop Mystery) 警察ってこんなに信用なくっていいの? 現場保全って知ってる? と初っ端からはてなマークがポンポン跳ね回る。
Indigo Tea Shopがあるここ、Charlestonはさすが歴史の町(とはいってもいまだ百年単位ですが)だけあって、アンティークや家宝の宝石もざくざく。Heritage Societyの活動も活発だ。話題になるのは、宝石の大きさだけでなく、その由来やどんな家に伝わってきたのかとかそんなこと。今回の意外な発見は、そんな財産をなぜ寄付するのか…実は、税金対策だったんですねぇ。Asset(資産)として課税対象になるほどの名のある宝石などを持っていると、当然課税額も高くなるわけです。で、前出のHeritage Societyなどに寄付すると、なんと、減税してくれちゃうわけです。社会貢献と勘定されるわけですね。あまりに無縁な世界なので、わかりませんでした。そういえば、ロックフェラーなども自邸(宅じゃなくて邸ね)を一部一般公開しています。お金持ちは違うなぁと思っていたけど、これも節税だったんですね。入場料も多少頂いたりはするようですが、こうしておくと、修理や保持も団体経費として落とせるし・・・うーん。
さて、事件はこういった宝石類をねらう泥棒さんの話ですが、ここでまた新しい発見。すばしこい犯人逮捕には、忠実でお利口な犬と、瞬間接着剤を忘れずに。 Apr. 2010

Gunpowder Green [Childs, Laura]

Gunpowder Green (A Tea Shop Mystery) 一作目に比べると格段の面白さ。Snobbyについての作者の態度もなかなかよし。
突然半年も経ったりせず、時間枠の流れは珍しくよい。一作目の終わりにちょっと恋バナ?を匂わせるJoryからのお誘いであったヨットレース観戦から話が始まる。ちゃっかりビジネスも忘れず、お金持ち向けガーデン観戦の方々にケイタリングをするTheodosia率いるIndigo Tea shopの面々たち。ヨットレースのことはよくわからないのだが、どうもゴール時にピストルを撃ってお知らせするらしい。この大役は町の顔役の一人でもある、最近40年は若い妻を迎えた新婚さんのOliver Dixon。ところが毎年使ってきたアンティークの銃が暴発して彼は即死してしまう。
ここSouth Carolinaも赤い地域なのか、自己防衛は当たり前の模様。警察機構にたいした尊敬も信頼もないのか、被害者がその上に倒れこんだテーブルクロスと言う重要な証拠品を自分で持って帰って未提出であるだけでなく、なんと自分で大学に依頼して検査してもらっちゃうのだ。これって証拠改竄とかの罪に問われないの?これについては刑事も全く気に止めないのだが、いいの?おまけにお店の全員が捜査にワクワク。前作では天敵のようだったTimothy老も巻き込んで、シリーズはなんか違うほうに向かい始めた。でも面白いからいいけど。証拠品がめるのはどうか(まだ納得いかない)。  Mar. 2010


Death by Darjeeling / Laura Childs [Childs, Laura]

Death by Darjeeling (A Tea Shop Mystery) こういうのはCozy Mysteryとして分類されるそうだ。女性作家が多いのも特徴なのかな。これが1作目なのだけど、Bかな。
舞台はSouth Carolina。Charlestonという入植当時の歴史が色濃く残る町でThe Indigo Tea Shopというお茶屋さんを営んでいるTheodosia Browningという30代の女性が主人公。South Carolinaは開拓当時はプランテーション農場が多く、奴隷を使っていたりして階級意識が強いところらしい。道理で一度リゾートコンドでバカンスを過ごした時もAsianはネイルサロンをやっている中国系しか知らないようなバカがいたりしたわけだ。
このスノビッシュさえ気にならなければ話は割と面白い。お茶というと世界各国全部取り扱っちゃうところはそれぞれの茶舗をもてる日本とは需要が違うんだな。出てくる茶菓子はとても甘そうだし…。サイズ10(日本で言うとたぶんXXLくらい)が標準であるところも違う国を感じるし、そんな細かなところがミステリーとは無関係におもしろい。 Feb.2010

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