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The Borrowers Afield [Norton, Mary]

The Borrowers Afield (Odyssey/Harcourt Young Classic) KateにBorrowersの話をしてくれたMrs. Mayだが祖母ではなく、遠縁のおばあちゃんだったらしい(ちゃんと読め)。どういう経緯でKateの家に間借をするようになったかはわからないのだが、Borrowersが住んでいたという屋敷に近い小さな家とちょっとした年金を相続することになった。それが間借暮らしの老女にどれだけの意味を持つか幼いKateにはもちろん想像がつかないのだが、ちょっとしたMrs. Mayの表情にBorrowersに会えるかもしれないと言う期待だけでない安心感を感じるのは自分も老後が近いから?
さて相続するべき家にやってきた2人だが、そこにはTom Goodenoughという老人が住んでいた。家の世話を長年やってきた老人で、主が変わっても雇い人は変わらないと言うのが英国っぽい。
Tomからその後のArriettyたちの話を聞くことになるKate。お屋敷から燻し出された3人のサバイバル生活はどんなだったか。Arriettyだけは大変さよりも青空の下の自由を満喫していたのは言うまでもない。両親はかなり保守的。自分たちのことをrespectable peopleと言う彼らが面白い。
童話だから仕方ないけど、ペースは少し退屈である。 Mar. 2010

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The Borrowers [Norton, Mary]

The Borrowers (Odyssey/Harcourt Young Classic) ジブリの新作、の原作。ハウルもゲド戦記も原作のほうが面白かったので早速読んでみた。英国童話らしく淡々とした語り口がいい。Brambly Hedgeのような家具や小物のディティールがかわいく(時々サイズが違うような気もするが)その辺は映画化するには強み。すでに映画化されているようだが、ジャケットを見る限りお粗末であるよう。
人形サイズの人間Borrowersは、生活に必要なもの全てを大きい人間から借りて暮らしている。借りるといっても使っちゃうし返さないので、盗んでいるといったほうが正解なのだが、そうすると存在意義が負になるので、あくまで借りだ。大きい人間は供給者とみなされている。お祖父さんの古時計の穴を通路に床下に住んでいるのはClock一家。一昔前は他の家族もそれぞれ気に入った場所に住んでいたけれど、見られてしまったりして出て行かざるをえなくなり、今では彼らだけが住んでいる。盗み手・・・もとい借り手は男で、一家の大黒柱、女子供は家の仕事、外にでる事はない。ところがClock家には一人娘Arriettyだけ。父親はしぶしぶ彼女を連れて'借り'に出かける。

空も見られない床下暮らしはまるで監獄のよう。メタファーとしてラストの対比がとても面白い。毅然とした(明治女のような)おばあちゃんがキルトを一緒に作りながら、孫に語る話。実話か昔語りかなんとも粋な終わり方である。こんな風に手工芸は受け継がれるべきなんだといつも本から習う私はちょっとうらやましかった。続編があるらしいので楽しみ。 Feb. 2010


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