A Peach of a Murder / Washburn, Livia J. [>T-Z]
ビーチノベルというジャンルがある。バカンスに行った海辺なんかに転がってのんびり読むには最適という本たちだ。これはまさにその1冊。
舞台はTexas。夏には車のフロントグリルで目玉焼きが作れるという州の発展途上町に住む引退した教師、Phyllisが主人公。子供も独立し、夫は数年前に他界、家族で住んでいた大きな家を同じような引退教師たちに間貸しして暮らしている。ここParker郡は桃で有名で、毎年のフェアでは桃を使った料理のコンテストが開かれ、Phyllisが出品して数回、毎度同居人の元同僚で友人のCarolynに優勝をさらわれている。今年こそはと意気込む彼女は果樹園主が修理中の車の下敷きになって死んだところを発見。車のジャッキが故意にはずされた形跡があるらしい。そしてコンテストでは彼女のPeach cobblerを食べた直後に審査員長が変死。死因は桃の種から抽出されたシアノイド系毒であるという…。
可もなく不可もなく、テキサスという不思議な地域に思いをはせながらのんびり読める本。 Mar. 2010
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