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あなたに逢えてよかった /新堂冬樹 [>あ-な]

あなたに逢えてよかった (角川文庫) 純愛三部作最終巻、に惹かれたわけではなく、紅茶と認知症を扱う作業療法士が記憶を失くしていくという題材に興味をもって買ってしまって・・・あああああ大失敗。
この人は本当にプロの作家なのだろうかと疑ってしまったほどの文章の稚拙さ。題材としてはかなりいいものが書けると思うのだが、大根役者、もとい大根作家。くだらない言い回しの繰り返し、変な漢字の使い方、受けを狙っているのだろうが、ただ不適切なだけの比喩、間違った言葉遣い。挙げればキリがない。
恋人が稀な病気にかかったときに、それについて勉強をしない。理想論とは違う生の姿を描きたかったのかもしれないがあまりにも馬鹿すぎる。太陽のように人に明るさを与え、って全くキャラクターに説得力がありませんよ。
あまりの下手さに初めて作家についてWiki検索をかけたのだが、金銭ブローカーとしてかなり成功なさっているよう、そちらの世界を題材にした小説にはかなり人気があるようだ。技術もないのに知らない世界は書かないほうがいいことの証明か、唯一読みやすく、生き生きしているのは僅かの数行、雇われ店長に昇格した主人公が紅茶専門店の経営に頭を悩ませるところだ。的確で無駄のない文章表現がされているのはまさにそこだけである。 Apr. 2010

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