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The Glass Palace /Ghosh, Amitav [>E-H]

The Glass Palace: A Novel アジアのことはほとんど知らない。要勉強。いまはミャンマーと呼ばれて独裁政権に貧困の国という印象しか浮かばないビルマだが、その昔は識字率も、アジアの国々の中では珍しく女性の自由度も高い国だったようだ。
豊かな国のお定まりの問題、貧しい国からの労働者移民。移民法も確立していなかった当時、インドからの出稼ぎ部隊は少しずつ国を侵食していく。主人公の一人Rajkumarもそんなインド難民の子供だった。
王政(だったんだね~)崩壊から始まるこの話は、結構期待させる滑り出しなのだが、舞台が王族の幽閉先であるインドに移るあたりから少しずつ焦点がボケはじめる。いきなり何年も時が経ったり、脇役で始まった人が思いっきり主人公扱いになっていたり、あれ?あれ?と思っているうちに世代とともにどんどん主人公が数も多くなり、視点が定まらず、滑り出しの主人公であるRajkumar、Dollyが最初の印象とはずいぶん違う人格に書かれていたりしてちぐはぐで、なんとラストはなんでこんなとんでもないことになるのか全然理解できないエピソードで突然終わる。長期連載でつじつまが合わなくなり人気がなくなって突然打ち切られたような感じで、冒頭の期待感はなんだったの、という読後感だ。May. 2010

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