図南の翼 / 小野不由美 [>あ-な]
英国のおばかな支配者層の話を続けて読んでしまったせいか、清涼剤に珠晶の話を読み返したくなってしまった。うーん、さっぱりした。
麒麟が王を選定する王政の十二国記だけど、この話を読んでいると、天が王と決めるのはやはり目に見えない試験があるような気がする。恭麒は珠晶が生まれた時に迎えには行かなかった。昇山の旅に出ると決めた時も、黄海に入った時も迎えには来ていない。彼はのんびりサンのようだけど、それでも珠晶が王と決まった瞬間にはやっぱりすぐ迎えに出たのだろう。彼女が王になったのは自分の非を認めてそれを乗り越えた時だったのだろう。
それにしても次はいつ出るんだろう…。Apr. 2008
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