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Blood of the Fold / Terry Goodkind [>E-H]

Blood of the Fold (Sword of Truth, No 3) Blood of the Fold
Sword of Truthシリーズの3巻。魔術師の掟を初回から破りまくりのリチャードは今回も第3の掟、わかっていたはずなのに破る。読んでいて、「あーだめだって」と思わず言ってあげたくなった。
表題にもなっている「邪な者の血」はアディの故郷で、魔法の力を持つ者を異端として狩る集団。かなり嫌みな結果になるので少しすっとする。相変わらず、カーランはしょうもない女だが、自由になったMord-Sithのお姉様方が 素敵。Zeddも相変わらず、抜け道や嫌がらせをさせたら天下一品。テリーさん話し手としての本領発揮の作品だ。それにしてもリチャードの始祖って、神経がないというか俗世がわかってないというか…。 May. 2002

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The Smoke Jumper / Nicholas Evans [>E-H]

The Smoke Jumper映画"Horse Whisperer"がよかったので(もしかして単にロバート・レッドフォードのためなのかも)きっとこれもそんな話だろうと思って読んだのが大間違い。映画の中で余計なことだと思った大人の恋がメインになったのがこれだった。がーん。
メインの3人のうち作者の反映のイメージがある1人はともかく、女性にいたっては大嫌いなタイプだし、すごく自分勝手、自分中心。それなのに彼女は最後に欲しいものすべて手に入れる。もう腹が立つったら。彼女に共感する女性はきっと この本を楽しめるでしょう。内戦中のアフリカに対する、様々な援助にしてもとても考えさせられる本。タイトルのスモーク・ジャンパーとは、山火事の際にパラシュートで現場に降りて、穴を掘ったり木を倒したりして類焼を防ぐ仕事をする人たちのこと。でも、本の半分もいかないうちにそれぞれその仕事からは離れてしまう。あれ?  アフリカとも繋がるスピリチュアルな火の精も出てくるが、ちょっと生かしきれてないかな。
表紙の写真はイリエススムさんという日本人が撮ったものだが、色調といいバランスといいとても美しい写真だ。 Feb. 2002

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Children of Hope / David Feintuch [>E-H]

Children of Hope (The Seafort Saga) Children of Hope
人種偏見がなんのかんのといいながら、新作は読んでしまうのです。節操のない私。しかし、今回これといった偏見は出てきません。アフリカと中国に関してクレームでもあったのか、国力はさほどないとはいえ連合国(Federation)としてちゃんと存在することがさりげなく書いてありましたね。スタッフの中にも中国名の人間がちゃんと存在していたりして。クレームついたとしか思えない(クス)。今回のニコラス君は副主人公。彼が何を考え何を思っているか彼自身の内面は語られません。前回の Galacticの破壊で父親を失ってしまったしょうもないティーネージャー、ランドルフ(ランディ)・カー君が汚い言葉を吐き続けつつがんばります。でもこの子ってここアメリカのスポイルドチルドレン(当然大多数)を彷彿とされるわがまま短絡根はいい少年なんですよね。
フェインタック氏はこれを纏めとしたかったのか、キリスト教に関して彼なりの決着をつけています。このシリーズ内で大きなウエイトを占めるキリスト教ですが、ニコラス君の出した結論は私の考えに近いようです。
それにしてもこのシリーズで出てくる女性にパーンシリーズに出てくるようなZarkyな人がいないのはなぜでしょう…。未来のミリタリーものでちゃんと男女同権で同じように仕事もしています(アーリーンさんはニコラス君より格闘技が強かったくらいだし)。でもインパクトないんだよなぁ。
今回登場したアーリーンの保存卵子&細胞から生まれたJaneyの代理母も本当は強い女性なのに、やっぱり目立たない…。
キリスト教とともにニコラス君の生涯に影響を与え続けたFishも実はすごい結末を迎えます。あのPhilipの最期の言葉も…。そしてラストでは「そーだそーだ!やれやれー!」とにやにや笑えます。Jun. 2001

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