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The Bone Collector [Deaver, Jeffery]

The Bone Collector 面白いというのでシリーズの最初から読み始めることに。
JFK空港から普通に乗った黄色いタクシーが誘拐目的ということに車内で気づくというスピード感あふれるオープニング。うまいな。

こうして世に知られることとなった事件は、現場での事故で脊髄損傷を負い四肢障害となったLincoln Rhymeという元法医学学者とたまたま居合わせた警邏(ついでに配置換え希望がかなって今日が最後の現場)Amelia Sachsという2人の登場で動き始める。
法医学に詳しいらしい犯人は自分が意図する証拠しか残さない。四肢障害で外に出られないRhymeの目となり足となったAmeliaは未経験の現場検証をマイクを通して行っていく。
面白いのが話の途中に出てくる犯人のプロファイルを書いていく表。これが事件の進行とともに埋まっていくのだが、これが埋まるには犠牲者(助けることができても)が必要なのだ。
それと精神医によるプロファイルブリーフィング。みんなこれを聞いても記憶の片隅に留めておくだけで現場に行ったときはあまり使わない。先入観を持たないことは必要なんだが、この兼ね合いは難しそうだ。結局、最後にすべてのピースが収まったときに占いか何かのように「ああ、そうだったのか」と。

結末が変わっていて、事件は完璧に完結するのだが、登場人物を使って次作につながる。おもしろい。 May 2008


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