Babette's Feast / Dinesen, Isak [>A-D]
内容はNanny McPhee的(この本のほうが先だけど)。
癒しよりも階級社会を感じたなぁ。
故牧師の娘たちも教区の寄進で生活をしているわけだけど、つましいと言いつつ使用人が幾人かいて、清教徒的な生活と言っても使用人は主人より豪華なものを食べるわけにもいかないのだから、食事ひとつとってもご主人は気を使うべきだよな、と豆スープばかり食べている娘たちが気になったりした。
また、富裕階級がなければ存在し得ない職種に才を持つ人々の矛盾が悲しかった。芸術家はパトロンなくして発展するのは難しいし、シェフだって町場の食堂ばかりと言うわけにもいかない。成金ばかりがいても仕方がないが資力のない貴族だって役立たず…。
それにしても、更新し続けていればいつかは当たるフランスの宝くじ、今でもあるのかな?
収録されていた他編は申し訳ないけど退屈で読みきれませんでした。 Aug. 2008
コメント 0