The Hotel Riviera / Elizabeth Adler [Adler, Elizabeth]
時折息抜きに読むには最適。有名避暑地コート・ダジュールの比較的静かな海辺に建つ小さなホテルの女主人ロラ。彼女は男を見る目がない、もちろん自覚している。もう愛も恋もない、石のような冷たい心の女になる、なんて言っているほど本当にそういう人はいないというお手本。彼女の苗字をラフォレットなんていう、名前とあわせたらストリッパーのような風に変えてしまった色男は失踪中である。その彼の愛車ポルシェが見つかって、だんだんと話が展開していく。ホテルや南フランスの描写にこれぞ文才と思わせるリズムのよさがある。
気に入らないのは事態がだんだんきな臭くなってきたときに、あんなに愛するホテルから逃げ出して、失踪中の夫の手がかりなども人任せにしてしまうこと。最後には現実に直面して、それなりにまっとうな対処をするけれど、いくら人間それぞれ向き不向きがあるとはいえあれだけ自分の居場所として愛情を注いできたところからあんなに大事なときに一時的といいつつも逃げるとは… 卑怯だ。
他にも南仏を舞台にした話を書いているようなので、たまに読むのもいいかもしれない。 Jan. 2005
気に入らないのは事態がだんだんきな臭くなってきたときに、あんなに愛するホテルから逃げ出して、失踪中の夫の手がかりなども人任せにしてしまうこと。最後には現実に直面して、それなりにまっとうな対処をするけれど、いくら人間それぞれ向き不向きがあるとはいえあれだけ自分の居場所として愛情を注いできたところからあんなに大事なときに一時的といいつつも逃げるとは… 卑怯だ。
他にも南仏を舞台にした話を書いているようなので、たまに読むのもいいかもしれない。 Jan. 2005
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