赤い指 / 東野圭吾
30分で読み終えてしまえる短い話だった。
どうも、この加賀恭一郎という刑事はシリーズものの主人公のよう。有言不実行はいただけないが、まわりの人間の心をもませているのがわからない不言実行もやはりよくないと思うのだが・・・。人気のシリーズみたいだけれど、こういう人間に特に魅力は感じないなぁ。
なぜ赤い指なのか、物悲しい理由は最後に来る。この父アリてこの子アリ、のようなサラリーマンの夫には日本の典型的な男性像を見るようで、どうしようもない妻もいただけないが、ため息しか出ない。現実にもこんなのばっかりだったらもう救いはないよぉ。会社員だけやっていれば人間としてそれでOKとか、未だに思っている人いるのかなぁ。自分の子が誰かを殺めてしまったら、その後の人生を「うまく」送らせるために罪を隠したりはしないと思いたい。 Jan.2010
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