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駅 / 竹内まりや [Others]


見覚えのある レインコート
黄昏の駅で 胸が震えた
速い足取り 紛れもなく
むかし愛してた あの人なのね

懐かしさの一歩手前で
こみ上げる苦い思い出に
言葉がとても見つからないわ
あなたが居なくても こうして 元気で暮らしていることを
さりげなく伝えたかったのに・・・・

2年の時が変えたものは
彼のまなざしと私のこの髪
それぞれに待つ人の元へ
帰って行くのね 気づきもせずに

一つ隣の車両に乗り うつむく横顔見ていたら
思わず涙溢れてきそう
今になってあなたの気持ち はじめて分かるの 痛いほど
私だけ愛してたことも

ラッシュの人波に飲まれて 消えてゆく後ろ姿
やけに悲しく心に残る
改札口を出る頃には 雨も止みかけたこの街に ありふれた夜がやってくる

切ない、というのは英語でなんていうのかな。longing、かなぁ。「私だけ愛してたことも」と言うのは「私だけが愛していた(つまり一方通行)」と言う解釈もあるんだそうだ。わたしは特に意識もせず自分の思い出になぞらえて「私だけを愛してくれていた」にしていたけど、そう言われてみると前の言葉からも天秤はかなり傾いていた可能性のほうが高いのかな。今の自分、気に入っているけれど、思い出ももう苦くはない今でももしこうして見覚えのある姿など見たら、泣くだろうな。May. 2007


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