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Fire Study [Snyder, Maria V.]

Fire Study 前回からの流れのような第3作。逆ハーとも言っていいくらいの展開である。21歳の小娘に30代いい男がいいように振り回される。ちょっとその辺ムカッと来るんだが・・・。2作目で長い魔術の歴史上2(3?)人目のSoulfinderとみなされたYelena、Soulfinderというのは歴史上では人の魂を操る程度の能力をもった魔術師で、死んだ人の魂を呼び戻して軍隊を作り、今の政権が山を丘にするような大魔術を使うと言う犠牲を払って取って代わるまでSitiaを支配したため、皆に畏れられているのだ。それでなくてもちゃんとした勉強も修行もできず、自分の魔術の抑制能力に多大な疑問を持っている彼女(実は魔法で火をつけることもできないし)は、数少ない、自分を大切に思ってくれる人々、自分が大切に思っている人々を守りたいという心と、自分自身への自信のなさから孤立への道を選んでは失敗し、さらに落ち込むと言う悪循環に陥る・・・。
実は○○は△△だったという手は、かなり危険な手法でもある。それでなくても特化させた魔術でやりたい放題やってきてしまっているので、いい加減にしろ~という気分になっても仕方ない。周りの30代いい男が多いのが読み続ける機動力なんじゃないかと思うくらい主人公の魅力は減っている。1作目がかなりよかったので、2作、3作目の練りこみの足りなさが残念である。 Mar. 2010

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